更年期障害の原因
女性ホルモンの減少
通常、卵巣からは「エストロゲン」「プロゲステロン」と名付けられた2種類の女性ホルモンが分泌されています。この女性ホルモンは、加齢と共に分泌量が急激に減ってきます。特にエストロゲンは、
- 乳腺を刺激して乳房を豊かにする。
- 膣粘液の分泌を促す。
- 肌のハリを保つ。
など、女性らしさを保つうえで重要な働きをしています。
また、その他にも
- 悪玉コレステロール(LDL)を減らし、善玉コレステロール(HDL)を増やす。
- 骨からカルシウムが溶け出すのを防ぐ。
- 間脳に働いて気分を明るくする。
などの働きもあります。
このエストロゲンが急激に減少するのですから、体のあちらこちらにトラブルが現れてくるのも当然と言えば当然なのです。
自律神経の変調
卵巣が衰えてくると、下垂体は卵胞刺激ホルモンを今までの何倍も大量に分泌して卵巣悪刺激し無理矢理働かせようとします。ですが、この下垂体も視床下部の指令を受けて働いているのですから、視床下部も今まで以上の性腺刺激ホルモン放出ホルモンを大量に分泌して下垂体を刺激しなければならなくなります。
その結果、どのような状態になるのかというと、女性ホルモンの分泌をコントロールする間脳の視床下部は、自律神経の中枢も兼ねています。そこがパニックを起こしてしまうのですから自律神経の調子も狂ってしまい、
- 急なのぼせ
- 大量に汗をかく
- 動悸や息切れ
- 腸の働きの変調
- 冷え性
など、更年期による不定愁訴と呼ばれる症状が現れると言うわけです。
環境による変化
50代になると約9割の女性が何らかの更年期による症状を感じていると言われます。しかし、その感じ方には大きな個人差があって、治療を受けなければ生活もできないほどひどい人もいれば、ほとんど苦にならないほど症状の軽い人もいます。この個人差の原因はいったいどこから来るのでしょう。
卵巣機能は、早い遅いの差はあってもいつかは必ず衰えてくるものですが、それ自体は軽い重いの差はありません。それなのに、なぜ更年期障害の重いか類の差が出てきてしまうのは、主に環境の違いとそれへの対応の違いからくるものです。

昔はラブラブ!
でも今は粗大ゴミ?
更年期を迎える年代の女性がおかれた環境を考えてみましょう。50代といえば、女性の人生の中でも深刻な問題を抱えやすい時期です。例えば、年老いた両親の介護やみとり、子どもの就職や結婚、夫との関係など、キャリア指向の女性なら、体力の衰えに仕事のストレスや自分自身の健康問題など、肉体的、精神的に悩み多き年代といえます。
さて、性中枢を支配する視床下部は、大脳皮質の影響下にあります。悩み事や強いストレスを受けて大脳皮質が変調をきたすと、視床下部もその影響をもろに受けてしまいます。
このような理由から、大きな悩みや強いストレスをかかえている人ほど更年期障害が強くでやすいのです。
完璧主義は要注意
卵巣の老化、環境の変化の他に、本人の性格によっても更年期障害が重くなったり軽くなぅたりします。
一般的な傾向として、完璧主義の人ほど更年期障害が強く出やすいという傾向があります。
何事も完璧に百点満点でないと気が済まないなどという人は要注意。年齢からくる体力の低下などで思ったようにことが進まないとイライラしたり自己嫌悪に陥ったりしていませんか。時には人に当たり散らしたり…。イライラ、クヨクヨでは毎日が楽しくありません。
完璧主義はほどほどに、良い意味で「いい加減」に亜hることも必要なのではないでしょうか。